アオシマ10式のエッチングパーツ
前回 で、車体の組み立てと粗塗りが終わりました。 今回はエッチングパーツの取り付けと組み立ての完了、塗装くらいまでです。
アオシマの10式にはエッチングパーツが付属しています。 お得です。これは使うしかないです。
が、実のところ、エッチングパーツを使うことですごくディテールアップするところと、ここは無理して使わなくてもいいんじゃないかな~というところがあります(後述)。
ヘッドライトカバーの金網
写真のように、実車の10式はヘッドライトが奥まっており、車体のラインに沿った金網のカバーが取り付けられています。 アオシマのエッチングパーツではそれが再現されており、これがあるとないとではディテールが段違いです。
エッチングパーツを切り出して、車体前端の角度と同じになるように慎重に曲げます。 デザインナイフの刃で押さえつつ、ピンセットでくいっと。
いい感じです。 1/72とは思えぬ超絶ディテールです。
メッシュ部分のエッチングパーツ
車体のメッシュ部分もすべてエッチングパーツがありますので、接着します。
全体が分かる写真を撮り忘れてしまったので、Plamo Diaryさんの作例をリンクしておきます。 さすが有名どころ、こちらの記事なんかより大変読みやすいです(笑
ちなみに、なんでかわたくし、車体後部のルーバーはエッチングパーツを省いてしまいました。 普通にマニュアル見ててもエッチングパーツがあるとは気づかなかったんですよね。 でも、かなり難易度が高そうなので省略して正解だったと思います。
エッチングパーツのちょっとした問題
車体のメッシュ、エッチングの方が粗い問題
エッチングパーツと、その前方のプラのままのメッシュ部分を比べてみると分かるんですが、エッチングパーツの方がメッシュが粗いんですよねえ。 エッチングパーツってあまり経験ないんですが、これならエッチングパーツ使わない方がいいかな、などと迷いました。 まあ練習と思ってエッチングパーツにしたんですが…。
エッチングパーツのメッシュ、塗装が目詰まりする問題
塗装してみたら、エッチングパーツのメッシュが目詰まりしまくりました。
私は筆塗り派なので、瓶入りのMr.メタルプライマーを筆塗りした後にタミヤアクリルを少し水溶きして筆塗りしたのですが、これは困りました。
半分くらいは目詰まりしている感じです。うう、これはつらい…。
で、どうしようか悩んだあげく、針でぷつぷつと網目を突き刺して穴を開けるという原始的な対処をすることに。ぷつぷつ作戦です。
丸の中がぷつぷつ作戦実行中、右のL字型のメッシュは未実行の部分です。 我ながらベタな対処だと思いますが、だっていい方法を思いつかなかったのよ。
完成後の写真ですが、頑張ってぷつぷつした結果です。まあなんとか見えるようになった、かな。
組み立て完了と基本塗装
基本塗装
アオシマのほう、基本塗装しました。
タミヤアクリルXF-72茶色(陸上自衛隊)と、XF-73濃緑色(陸上自衛隊)の迷彩です。 いわゆる水溶きアクリルによる筆塗りで、3~4回塗り重ねしました。 水溶きアクリルは完全つや消しになってなおかつ筆ムラも出ないので戦車にはぴったりです。 今見ると、特に砲塔の迷彩の曲線がおおざっぱすぎる感じがありますね。 ちなみにモールドを潰さないこと(と単なる手抜き)のためサフを吹いていないです。
機銃はブラックとフラットアルミの混色でガンメタっぽい色を作っています。 写っていませんが履帯はタミヤアクリル XF-84ダークアイアン 履帯色です。
フジミの10式です。 塗り方はアオシマと同じですが、迷彩の茶と緑の色パターンがアオシマと逆ですねw
クリアー
ツヤありのクリアーを吹いてみました。デカールを密着させるためと、墨入れやウォッシングで色が染みこみすぎるのを防ぐためです。 ツヤ消しの表面とはつまり塗装表面が粗くてざらざらしている状態なわけですから、デカールはシルバリングしやすいし墨入れやウォッシング塗料が濃くなりがちで拭き取りにくいのです。
ただ、GSIクレオスのスーパークリア―しかなく、こいつはラッカー系なのでアクリル系に上塗りするのはNGですよね。下地を溶かしちゃいます。 まあもともと細かい塗り分けはしていないのでなんとか気になるような事態にはならなかったようです。
デカール、ウェザリング
このあとデカールを貼って墨入れとウェザリングをしたわけですが、写真撮ってないので割愛します。
ちなみにフジミは車体番号の下4桁を1桁ずつ分割して貼ることもできるんですが、私には無理でしたっ! (このあと剥がした)
完成
というわけで完成です。 次回で完成写真と、アオシマとフジミをいろいろ比較してみます。