1/72 10式戦車 再び
10式戦車スキーの私は1/72(ミニスケール)の10式プラモをいくつも製作し、アオシマとフジミのプラモの比較まで行っていたわけですが、 2020年に新たな ミニスケールの10式が誕生してました!
ウォルターソンズジャパンのモデルキット999シリーズ 10式です。
これは作らねばなるまい。
そしてたぶん他には誰もやらないであろう アオシマ、フジミ、ウォルターソンズジャパンの3キットの比較をせねばなるまい 、と誓ったわけでした。
アオシマとフジミの1/72 10式の比較記事はこちらです↓
ウォルターソンズジャパン モデルキット999シリーズ
ウォルターソンズジャパンのモデルキット999シリーズは、その名の通り999円であることが売りです。 成型色は実物の色に出来るだけ近づけ、パーツ数を抑えて手軽に組み立てが楽しめる というコンセプトです。
パーツは少ないです。
ランナーは2枚だけ。
アオシマとフジミのランナーの半分くらい。
履帯(とフィギュア)が軟質素材なのは、昨今逆に少し珍しいかもしれません。
以前はPVCだったのが、TPEに変更になったようです。
あと、写真では分かりづらいですが、車体上面パーツは前面と左右の計4面が体成型されていて、これはどんな金型なんだ。すごいな…。
とにかく、これは確かにサクサクと組み立てられそうです。
組み立てとちょっとだけディテールアップ
ばしばしと組み立てていきます。
コンセプトを活かして基本的には素組みですが、数カ所ディテールアップをしました。
ゴムスカートの薄々化
履帯を覆うゴムスカートや、車体後端の板などが分厚いので裏側から削って薄々にします。 裏側だしあまり見えないので結構荒っぽく削ってます。
車長用サイト(視察照準装置)
車長用サイト(視察照準装置)は砲塔と一体成型のためか、四角い突起に穴が開いているだけという形状だったので、穴をふさぐついでに実物に似せた形状にしました。
0.5mmプラ板とパテで造形。
砲塔前面の合わせ目消し
砲塔前面の合わせ目は目立ったので消しています。 ついでに0.3mmプラペーパーでフックのモールドを追加しときました。
ハッチ裏
ハッチ裏がまっ平らで寂しいのでレバーっぽいパーツを追加しました。 車長用ハッチ(丸いほう)は3本、砲手用ハッチ(四角いほう)は2本だったかな…と適当に作ったら、だいぶ実物と違ってた。 アカン。けどもういいや。
実車の写真は、大日本絵画『10式戦車テクニカルファイル -必須サプリメント100-』からの引用です。 この本、10式のプラモ製作には最高です。いくらでもディテールアップしたくなる。
- 作者:俊明, 浪江
- 発売日: 2017/07/31
- メディア: 大型本
塗装と履帯
塗装
塗装に入ります。
ざっと塗装しました。
いつものようにオキサイドレッドのサフを吹いたあと、タミヤアクリルの筆塗りです。 XF-72 茶色(陸上自衛隊)とXF-73 濃緑色(陸上自衛隊)。
履帯取り付け
TPE素材の履帯をここで取り付けます。
- 履帯と車体です。転輪のうち誘導輪だけは接着せずに残してあります(一番手前)。
- 起動輪の歯に履帯をかませ、
- 反対側の誘導輪は、履帯ごと誘導輪を車体に挿しこみます。むにっと。
- 履帯取り付け完了。サイズはぴったり。
このあと、タミヤアクリルの履帯色を薄塗り。 このときは問題なかったのですが、後日、2週間後くらいに 履帯にトラブル が…(後述)。
細部の塗装とデカール
機銃、車長用ハッチの周囲やサイドスカートなどをこまごまと塗り分け。
半ツヤのトップコートを吹いて表面を平滑にした後、デカールを貼ってひとまず塗装は完了です。
ウェザリングして完成
ウェザリングカラーはいいね
最初、今までのようにタミヤのスミ入れ塗料【ブラック】でスミ入れしたのですが、どうも線が太く、色がくっきりし過ぎで不自然に。 Mr.ウェザリングカラーのグランドブラウンで全体をウォッシングしたところ、 全体のトーンがなじんで落ち着きました。 最近はMr.ウェザリングカラーのほうが断然使いやすいなあ。
ドライブラシによって、車体と砲塔上面の大量の滑り止めシートがくっきりしてきました。 これ、実は今までのアオシマとフジミのキットには表現されてないモールドなんですよね。
灯火類をオレンジや赤で塗ったり、シルバーや鉛筆でエッジを整えてひとまず完成です。
履帯が切れた
グランドブラウンのウォッシングが終わって約1週間後、なんと 履帯に亀裂 が。
さらに1週間後、履帯が切れてしまいました。 タミヤアクリルか Mr.ウェザリングカラーによって劣化してしまったのでしょうか。
完成ギャラリーの写真撮影はもうこのまま行いましたが、 とりあえずセメダインスーパーXで履帯と転輪を接着してぶらぶらするのは防いで様子見です…。