前回からの続きです。
車長フィギュア
本体の塗装の前に、車長フィギュアです。 いつものミニスケールと違い1/48ならフィギュアも塗れる大きさなので塗ってみました。
戦闘服の下地にラッカー塗料での緑を塗ったあと、迷彩を水性アクリル塗料で塗っていきます。 緑色の調色はどのようにやったか忘れましたが、手持ちの中で明るめ、彩度高めのMr.カラーのC135ロシアングリーン(1)にC38オリーブドラブ(2)あたりを混ぜた気がします。
その上にタミヤアクリル XF-55デッキタンで迷彩開始。
茶、黒の迷彩を重ねていきます。 黒はタミヤアクリルのラバーブラック、茶色はたしか古い水性ホビーカラーのウッドブラウンと赤あたりの混色です。 手袋もラバーブラック。
緑の面積が少なくなってしまったので少し緑を上塗りして調整しました。
頭を塗って基本塗装完了です。 顔はタミヤアクリルのフラットフレッシュの上に陰影に薄めたクリアーオレンジです。 ヘルメット、インナーシャツ、ベルト、ポーチはオリーブドラブ、ヘッドホンはセミグロスブラックです。
車長完成
完成状態です。
陰影を強調するために服のスミ入れは強めに入れてます。
マクロで撮ると粗いけど肉眼で見ればまあまあそれっぽく見えます。
本物はヘッドホンからマイクが出ているので、真ちゅう線で追加しました。 あと細かいけどゴーグルは表面をクリアで塗ってつやを出し、右胸の刺しゅうはオリーブドラブで塗り分けしたり、顔にハイライトを入れたりしてます。 ほぼ自己満足の世界です。
モデルは自衛隊「元島さん」
この車長フィギュア、nipperのこの記事によると1/16製品と同じ造形で、陸上自衛隊富士学校の「元島 2等陸佐」がモデルだそうです。 四角くて意志の強そうな表情がうかがえます。
10式戦車本体の基本塗装
サフ
10式戦車の塗装です。
オキサイドレッドの缶サフを吹きました。
鉛筆で迷彩模様の当たりを付けた状態です。
履帯や足回りと車体下半分はすでに塗装済みなので、マスキングしておきました。
迷彩
タミヤアクリルのXF-73濃緑色(陸上自衛隊)を塗ります。 鉛筆で下書きした迷彩パターンを筆塗りです。 少し白を混ぜたかも。
ちなみに、各社の自衛隊戦車色の比較をしたことがあります。
タミヤアクリル XF-72茶色(陸上自衛隊)で車体の迷彩です。 少し水溶きして塗っており、ツヤ消しもあいまって筆塗りでもムラは全然ありません。
操縦士用ペリスコープにホログラムシールを貼りました。
砲塔も迷彩塗装しました。 車長用、砲手用のペリスコープもホログラムシールを貼りました。
車体も砲塔も若干下地の色が透けて見えるので、もう1回くらい重ね塗りした気がします。
本体の基本塗装完了
塗り分けた機銃と車長用ハッチをセットして、基本塗装完了です。
足回りのラバーフラップはラバーブラックです。
細部の塗り分け
車長ハッチ周辺です。車長フィギュアは塗装途中のもの。
車長用ハッチの裏側はオリーブドラブ、12.7mm重機関銃も放熱カバーや薬きょう受けなどがオリーブドラブです。
ペリスコープはこのあとのウェザリングに備えてマスキング。
砲塔の細部には迷彩色(濃緑色or茶色)ではなく、オリーブドラブの箇所があります。
ウェザリング後の写真ですが左から、発煙弾、GPSアンテナ(丸い部分)、ハッチ裏側、アンテナ基部です。
ウィンカーと尾灯です。
ウェザリング
スミ入れ、ウォッシュと足回り
Mr.ウェザリングカラー【グランドブラウン】でスミ入れ兼ウォッシュしました。
ウェザリングの前には全体を半ツヤでクリアーコートし、デカールも貼っています。 虎のマークは第8戦車大隊(第1小隊)です。
足回りはGSIクレオス ウェザリングパステルセット1 の【ダークブラウン】【サンド】をアクリルうすめ液でまだらに混ぜて軽く塗りたくり、乾いた泥汚れを表しました。 ラバーフラップは上下の筆運びで流れを作っています。
ドライブラシ、エッジ部分のチッピング
10式の特徴的な砲塔のたくさんのフックやハッチを浮き上がらせるよう、ドライブラシをして…、
さらに仕上げに、砲塔前部と車長用ハッチの円形レールの塗装剥げをシルバーで表現しました。
この写真のように、エッジ部分は金属の地肌が表れて銀色に光っています。
なお、この写真では12.7mm重機関銃の塗り分けも分かりますね。
やり方はこんな感じ。
つまようじにガンダムマーカーのシルバーを塗って、エッジ部分にコロコロします。 スポンジチッピングと似た要領ですが、エッジ部分だけに必要最小限の色が乗りました。
完成
完成です! 完成ギャラリーは次回。