Thinkpad T490 発売
Thinkpad T480を購入したのは2018年9月で、それいらい超快適に使っています。特に、WQHDのIPS液晶は解像度・発色ともに素晴らしく写真整理が捗るだけでなく、毎度切り替わるWindows 10 のログイン画面の写真を見るのも楽しみだったりします。
そうこうするうちに2019年3月になってThinkpad T490が発売されました。こいつはThinkpadらしく見た目は大きな変化はありませんが、実は中身がかなり変わっているのでスペック表と各種レビュー記事をにらめっこして比較してみようと思います。
なおあらかじめ断っておきますが、T480 は実際に使用していますが T490 は購入しておらず、店頭にもなかなかないので実機を触ったわけでもなく、また T480使いによるT480 目線の比較だということをご了承ください(笑
結論:T490にうらやましいところはいろいろあるが、底値になっている T480 を買うのが吉!
ソースは?
T480/T490を比較する元ネタはこちらです。
Lenovo PSREF (Product Specifications Referense)
Lenovoのこのサイトは、最近の製品、Thinkpad T470 以降であればユーザーガイドやスペック表が非常に分かりやすく整理されています。
the 比較
日本語によるレビューサイトとしてはとても内容が濃く、また内容に偏りがないため購入にあたっては必読といってよいでしょう。網羅的な解説はここでわざわざ書くよりも、こちらを読んでもらえば十分です。
Thinkpad T480 と T490 の比較表
Thinkpad T480 と T490 の主なスペックについて比較表にしました。 赤文字は優れているところ、青文字は劣っていると思われるところです。
以下、個別にコメントしていきます。
サイズ、重量
明らかに軽く、コンパクトになっています。T480 はバッテリーのバリエーションが多いのですが、T490と同等で換算しても約200g軽量です。
メモリ
T480 では2スロットの普通の構成ですが、T490 ではオンボード+1スロットの構成になっています。 最大搭載量の48GBにするためにはオンボード16GB+スロット32GBとなり、デュアルチャネルで2枚のメモリを揃えなくてもいいのかな、と少しモヤッとします。
ストレージ
T480で出来たデュアルストレージ構成が T490 では出来なくなってしまいました。まあM.2 2242 NVMe のSSDはラインナップが少ないので実用性は微妙ですが、2.5” SATA SSD で安く仕上げるのもできないことと合わせてストレージのバリエーションが減ったのが少し残念です。
ちなみにSSDのインターフェースはPCIe 3.0 x4になったので、最新の高性能SSDの性能を引き出すことができます。ただし発熱には注意。
ディスプレイ
個人的に T480 ではWQHD液晶は必須と思っていますが、これがパワーアップして X1 Carbon (2018モデル) と同等の鮮やかな液晶になっています。 覗き込みを防ぐPrivacy Guard ディスプレイも面白く、選択肢が多い T490 は素直にうらやましいです。
バッテリー
なんと取り外しが出来なくなってしまいました。Thinkpad は長年使用してヘタったバッテリーでもバッテリーが互換品含め入手しやすく交換しやすいのが美点だったのですが、ちょっと不安になります。
インターフェース
SDカードスロットがmicroSDカードスロットになりました。スマホやNintendo SwitchならmicroSDですが、デジカメではSDが主流なので私の使い方だとSDカードのほうが嬉しいです。
T490で変わったところ(結論)
より軽量・薄型志向になった。
軽くコンパクトになり、よりモバイルノートに近いキャラクターになっています。その分バリエーションや拡張性を少し犠牲にしており、賛否両論だと思いますが、個人的にはそれならT490sなどの「s」を選べば良いので、高コスパでデスクトップ用途でも快適に使えるTシリーズのキャラクターが少々ぼやけてきているようでちょっとだけ残念ではあります。
- これまでのT/Xシリーズ
- T4xx:堅実な性能、高コスパ、高い拡張性、重量は2kg前後だが安っぽくなくとにかく堅牢
- T4xxs (sあり):X1 Carbonより安価でありT4xxより軽く持ち運びも可能。質感と堅牢性も保っているが拡張性に劣る
- X1 Carbon:高級、高性能、軽量モバイル
- T490シリーズ
- T490:拡張性が抑えられより「s」に近づいている。1.46kg~
- T490s:より軽量に。1.24kg~。
T490で変わっていないところ
Thinkpad は伝統的にキーボードが素晴らしく、特にTシリーズは最高オブ最高でした。
そんなTシリーズも、T430(2012年)で伝統の7列キーボードから6列アイソレーションキーボードとなりましたが、それでも引き続き高評価のキーボード、これはT490でも変わっていないと思います。
#T440(s)では黒歴史となる「パコパコパッド」が装備された時代がありましたが、T450では元に戻りました(笑
そして最も大事な変わっていないところ、質実剛健で適度なサイズに適度な性能、そして適度な価格という美点、実は探すとなかなかない 適度なノートPC 、これが変わっていないのが一番良いところですね。