製作開始
連載3回目にしてようやく製作開始です。 前置き長いですね。
砲塔の組み立て
インストでは足回りから組み立てとなっていますが、砲塔から。
砲の軸が…
砲塔を組み立てていきますが、なんかこの製品、砲の固定が変です。 砲耳部分の軸が片側にしかありません。
矢印のとおり、右側には軸がありません。
たぶんD31のパーツを成型する都合だと思うんですが、これはちょっとなー。普通に左右からがっちり固定したいなあ。
おかげで砲塔と防盾のあいだがグラグラのスカスカです。 砲も左右にぐらつきまくりです。
こりゃアカン、ということで軸を作ることにしました。
1mmの真ちゅう線を左右に貫きます。 防盾の中にプラ板を適当に詰め込んで、真ちゅう線の支えとなるようにします。
軸受けも削って作っておきます。なんかきれいな形じゃないけど適当に調整。
俯仰(上下)の可動は温存したまま、スキ間もぐらつきもなくなりました。 ついでに砲塔の合わせ目をパテで埋めときました。
足回りの組み立て
履帯の組み立ての順番
マニュアルでは足回りは最初に組む手順になっていますが、今回はあとまわしにしました。
というのも足回り周辺は塗装してから組んだためです。 戦車プラモでは組んでから塗装というのが定石なのですが、私は筆塗りなので、履帯を組んだ後では奥まった部分を筆で塗れる気がしないっすわ。 定石どおりの手順で製作するか毎回悩むのですが、履帯、転輪、転輪ゴムとかを筆で塗り分けしたいので、先に塗ってから履帯を接着するという形に落ち着くことが多いです。
サスペンションと転輪
まずサスペンションと転輪を組み立てます。
この製品では車高の高低を選べます。 転輪と起動輪、誘導輪が同じ高さに1直線に並んだ低姿勢(クビンカ戦車博物館での展示はこうなっているようです)と、普通の戦車のような転輪配置の高い姿勢です。
低い姿勢では通常の走行はしにくいだろうと思われるので、今回は高い車高で製作です。
カタツムリ型のサスペンションアームを取り付けているところです。 矢印のようにダボ穴が2種類あるので、これで低姿勢・高姿勢を選択します。 写真では上下逆で置いてますが、左側が高姿勢、右側の1個が低姿勢にした場合です。
転輪、誘導輪を組みつけました。 マスキングテープで止めているパーツは、起動輪の位置決め用の治具です。起動輪は転輪とかとは別に独立して車体から生えてるんです。
オキサイドレッドのサフを吹いてから塗装中です。 VICカラーのアーマーグリーン【現用露軍】。 この時点では下地の色が見えまくっているが気にしない。
VICカラーについてはレビューというか感想を後述します。
履帯の接着
履帯は分割固定式です。起動輪から1ピースずつ巻き付けるように接着していきます。 履帯もオキサイドレッドのサフを吹いてからタミヤアクリルの履帯色(ダークアイアン)で塗装済みです。
接地面から誘導輪に向かって順に履帯を取り付けていき…
最後の1ピースを接着します。 こいつは支えがなくて宙ぶらりんに近いので位置決めが難しい。
一組めは微妙に隙間が出来てしまいました(矢印)。 まあこちらを内側にすれば目立たないので良しとします。。
二組めはいい感じです。
出来た。計4本、普通の戦車2台分ですな。 それにしても1/35だと分割履帯でこんなのを4本も作るとは恐ろしく忍耐が必要ですね…。
筆塗りでVICカラー使ってみた
ロシアングリーン
今回こいつを塗装するにあたり、ラッカー塗料は使いたくなかったので水性塗料を買うことにしました。
GSIクレオスの水性ホビーカラーがリニューアルしたので試しに買ってみようと思ってアキバヨドバシに行ったところ、ロシアングリーンが無いじゃないですか。 Mr.カラーの伝統のミドリミドリしたロシアングリーン1とロシアングリーン2 はどこ行った!
そのそばに売っていたのがVICカラーです。 ありました、そのものずばり アーマーグリーン【現用露軍】 が。 この時まで知らなかったのですが、VICカラーは2019年12月から発売開始されたばかり、ミリタリー系の品ぞろえが豊富、そしてなによりお安い。税込260円くらい!
というわけで試しに買って使ってみることにしました。
VICカラー筆塗り
初めてのVICカラーです。
結論から言うと、1滴ずつ出せる容器は本当に便利で、とにかく気軽に筆塗りできる。 ただ、隠ぺい力がある感じはしなかったし、伸びや食いつきも水溶きのタミヤアクリルのほうがあったような気がします。
3度塗りの変遷です。 2度塗りした時点では「え…下地が透けまくってるけどマジ大丈夫?」ってなりましたが、3度塗りでようやく色が乗ってきた感じ。
ちなみにVICカラーは最初から塗料の粘度は低めで、そのままでも筆塗りに使えそうなくらいです。 水で1.5倍くらいに薄めたんだけど、薄めすぎかなもしかして。 なお、下地はオキサイドレッドのサフを吹いています。
筆塗りマンとしてはMr.カラーや(旧)水性ホビーカラーの糸を引くような粘っこさが苦手なので、タミヤアクリルの次か同等くらいの使い勝手です。今後はリニューアルした水性ホビーカラーとも比較してみたいところ。
組み立て、続きます。