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【FLEXISPOT】PCとプラモで使う電動昇降式デスク環境を作った話

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2020年の中頃から、ご多分に漏れずコロナ禍により在宅ワークをするようになりました。 とりあえずは折りたたみ式のデスクを買ってしのいでいたのですが、2021年5月頃にデスクを新調したので、その記録です。

在宅ワークとプラモ机

新調したデスクは電動昇降式デスクにオーダー天板の組み合わせです。 それぞれネットでオーダーして、自分で組み立てました。 noteのデスクをすっきりさせるマガジン でも大定番ですね。

用途はずばり、 在宅ワークのPC作業と、プラモ製作 です。 この2つの作業のためには、高さを変えられる電動昇降式が最適でした。

FLEXISPOT 電動昇降式 脚フレーム

FLEXISPOT EF1

電動昇降式のデスクの肝となる脚(フレーム)はFLEXISPOTです。 FLEXISPOTは電動昇降式デスクのデファクトスタンダードになっている感があり、 確かにラインナップも豊富で価格も高くなく、頑丈で品質もよさそうです。

購入したFLEXISPOTの脚フレームは EF1 というエントリー寄りのモデルです。 2021年4月に購入、税込26,000円、配送料は無料でした(※)。
※ 2021年11月時点では定価は28,600円です。 11/26-11/29はブラックフライデーセールで35%OFFの18,590円になっていました。安っ!

FLEXISPOTの選び方

FLEXISPOTには似たような脚フレーム(天板なし)がいろいろな種類があります。 2021年11月時点でのラインアップはEG1/EJ2/EF1/E7/E7Pro です。 見た目はほぼ同じですが微妙に仕様が異なるので簡単な比較表を作ってみました。 webサイトはこちらです。

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私の場合は部屋のスペース的に天板サイズを110cm×55cmと小さめとする必要があったので、EF1の一択でした。 価格もお安めなのでちょうどよいです。

EF1の弱点は最低高さが71cmとあまり低くならないことですが、目をつぶりました。 PCデスクとして考えた場合、私の身長であればキーボード高さは65cm程度が最適なのですが、EF1では天板(2.5cm)を含めると73.5cmとなってしまいます。 これは椅子を少し高めとしてしのいでいます。
なんなら立てばいいし!

各モデルの比較は、カゲノデスクさんのサイトに渾身の比較記事があるので、こちらを一読するのがおすすめです。

プラモ製作時の机の高さについてのメモ

プラモ製作は近距離の手作業なので、目の高さに近く、腕を固定できるような作業台が欲しくなります。 PCデスク程度の高さ(65cm)では全く低すぎ、書き仕事用の高さ70cmでもまだまだ低く、背中が丸まり頭が下を向き、半端ない肩こりと頭痛は避けられません。

f:id:majikonov:20211128151346j:plain これは極端な例ですが、時計工修理用の机は高さ100cmなんてのはざらです。

これはよく考えたら当たり前で、作業ごとに最適な高さは異なるのです。 つまり、PC仕事をするときとプラモを作る時では机の高さを変えたいのです。 昇降式デスクはまさにこのためにぴったりです。 昇降式デスクはスタンディングで仕事出来て健康的!みたいな話が多いですが、私の場合は行う作業によって高さを変えられることがメリットでした。

で、いろいろ試した結果、 プラモ作成時は82cm(+天板2.5cm) とし、その高さをFLEXISPOTのメモリ2番に登録してます。 プラモ作業時はボタン1発で82cm。 最高じゃないですか。

※写真の引用元:
https://www.webchronos.net/features/44063/
https://carverwood.club/order-desk/5408/
http://neez-watch.com/?p=7670

マルトクショップの天板

天板はネットの自作デスク界隈ではこれまた定番の、マルトクショップさん( https://shop.woodworks-marutoku.com/ のオーダー天板です。 サイズ、材質を自由自在にオーダーできるのはとにかく楽しいし、 愛着も沸きます。 価格は 15100円+送料1100円

サイズは吟味に吟味を重ねた結果、狭い自宅のスペースにジャストフィットする幅110cm×奥行55cmとしました。
正直、サイズは控えめです。 本来、PC・仕事用のデスクとしては120cm×60cm、出来れば140cm×70cmくらいは欲しいところです。 プラモ製作で塗装ブースを置くには奥行きが足りません。 が、このサイズで妥協してます。

厚みは重厚感の出る3cmと迷いましたが、価格重視で標準的な 2.5cm。 木材はマルトクショップさんの解説を熟読したりネット上の先達の事例を参考にし、最もコスパが良い ゴム集成材としました。

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天板の形状はこんな感じ。 中央に切り欠きを入れています。 ケーブル通しやデスクライトやモニターアームのクランプ取り付けを想定しました。 まあ今のところ使っていませんが。

細かい仕様は以下の通り。 コスト重視で余計な装飾はなしです。

項目 仕様
素材 ゴム 集成材フリーカット
サイズ 幅(奥行)550mm×長さ1100mm×厚さ25mm
面取り 糸面(変哲のない垂直面に軽く角を落としたもの)
コーナー 半径5mm
塗装 ウレタンカラー、裏捨て塗り
穴開け 奥側中央部を200mm×15mm切り欠き

塗装についてのメモ

天板の塗装はウレタン塗装としました。 色はダークブラウンです。 木目や木材の色味・手触りを活かすのであれば無垢材でオイルフィニッシュ(ワトコオイル)なんかがイケてる感じですが、あえてのウレタン塗装です。

理由はこれまた プラモ製作にも使う ためです。
プラモを作っていると、塗料に薄め液、プラ用接着剤に瞬間接着剤などなど、一般家庭で手に入るありとあらゆる有機溶剤をこぼしたり飛び散らせたりするわけです。 水分、耐汚性でウレタン塗装の一択ですね。

ちなみに色味についてはとあるサイト上の色見本で指定してくれとのことでした。 小さい画像ではなかなかイメージが沸かないので直感で選びましたが、実物はいい感じでした。

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アイカ工業のAI-2055KMという色です。

周辺機器

デスク製作後、じわじわと周辺機器も揃えていきました。

ケーブルトレー:FLEXISPOT純正

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昇降式のデスクではケーブルの始末が重要です。 何本も垂れ下がるようでは、なにしろ見栄えが悪いしデスクの上げ下げで引っ掛かったりしたら最悪です。

そこで天板の下にケーブルトレーを取り付け、電源ケーブル、ディスプレイケーブルはそこに何でも押し込むようにしました。 ケーブルトレーには大きめのOAタップを置き、デスクからはOAタップからの電源コード1本だけが出てくるようにしています。

ケーブルトレーはAmazonであれこれ探したあげく、結局FLEXISPOTの純正アクセサリーに落ち着きました。 ネジ止めが必要ですが、サイズが大きめ(幅50cm×奥行12cm×高さ9cm)なうえ鉄板がいい感じにケーブルを隠してくれます。 お値段は 3000円と安め。 FLEXISPOTのアクセサリーはどれも武骨ですが、とにかく実用性は高いです。

デスクライト:山田照明 Z-N1100

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デスクライトもかなりいろいろ吟味した結果、山田照明 Z-LIGHT Z-N1100としました。 2021年6月の購入時価格は 9490円 です。

Zライトはデスクライト界の定番ブランドです。
Z-N1100は省スペースのエントリーモデルですが、これもすごく良いものでした。 特長は以下のとおり。

  • 山田照明Z-LIGHTシリーズのブランド品質。
  • デスクの大きさに対する照射範囲、アーム長さのバランス。
  • 必要十分な光量、調光機能。ただし演色性能は平凡(Ra90とかはない)
  • の可動範囲が広く、しっかり固定できるアーム。
  • Z-LIGHT独自の超優秀な固定用クランプ。
  • Z-LIGHTの中ではかなり安価。
  • これら仕様がすべて公開されていること。
  • ちょっとだけ難点は、セードにある3つのボタンがブラインドタッチしづらいこと。

デスクライトはこんな風に比較表を作って製品選定しました。

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Z-LIGHTがおススメな理由

特長を補足解説します。
まずZ-LIGHTのアームは非常に品質が高いです。 可動箇所と可動範囲(角度)もやたら広く、片手で動かせるのに垂れ下がったりせず、位置がピタッと決まります。 Z-LIGHTには2本アームにバネが露出した製品が多いのですが、アームの性能を第一にしているためと思われます。
※最近はデザインに優れた1本アームの製品もあります。

光についてはこのZ-N1100は光量はJIS:A相当で、JIS:AAのものに比べると最強とまでは言えませんが、それでもプラモ製作で0.3mmの部品を扱うのに問題はありません。 演色性能はRa80で、プラモや絵を描くことを考えるとRa90以上のものがベストですが、そこは妥協しました。 どうやら調色機能があるLED照明ではRa90以上のものはなかなか無いようです。

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素晴らしいのはこういった仕様がすべてwebサイトで仕様公開されていることです。 Amazonでたくさん売っている中華製品に数千円~1万円を追加して買う理由は十分ありますね。

ワゴン、引き出し:IKEA ロースフルトほか

電動昇降式のデスクは収納が弱点です。 引き出しや脇机が無いデスクはシンプルでかっこいいですが、ペンやニッパーやピンセットをしまう収納は重要です。

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脇机の代わりとして、IKEAのロースフルトが絶妙でした。 高さ65cmで、デスクの下にうまいこと収まります。 キャスター付きなので必要に応じて動かせるのも便利。 購入時は 3999円 だったと思いますが、値下げして現在は2999円のようです。

ちなみにIKEAには「ロースコグ」という同じ形のワゴンがありますが、こちらは一回り大きく高さ78cmです。 普通の机や食卓の下には入りませんのでご注意。

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引き出しはスライドレールを使って工作することも考えたのですが、とりあえずで取り付けたこんな感じの1000円そこそこ のこんな接着式引き出しで十分間に合っちゃいました。

おまけ:以前に使っていた折り畳み机

本編とは関係ないですが、今回のデスクの前に使っていたのは山善の折りたたみ式のデスクで、こんなやつです。
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急遽始まった在宅ワークのためとりあえず買ったものですが、8000円程度ながらすごくしっかりした作りで、小さいながら(80cm×46cm)これはこれでよいものでした。

これは引き続き家族が愛用中。

かかったお金

本当は製作記録を書くつもりだったのですが、やたら長くなってしまいました。 製作編は次ですかね…。 とりあえずコストをメモっておきます。

項目 内容 金額
脚フレーム FLEXISPOT 電動昇降式脚フレーム EF1 ブラック 26,000円
天板 マルトクショップ ゴム集成材フリーカット 550mm×1100mm×25mm 16,200円
ケーブルトレ FLEXISPOT ケーブルトレーCMP502 ブラック 3,000円
デスクライト 山田照明 Z-LIGHT Z-N1100 9,490円
ワゴン IKEA ロースフルト グレーグリーン 3,999円
引き出し 粘着テープ式の小型プラスチック引き出し 約1,000円
合計
59,689円